事例紹介

安定した品質のぶどうを育て、人も育てる。日本の農業で世界を驚かすジャパンフルーツ(株)

栃木、茨城、群馬、香川、山梨にほ場をもち、それぞれで果物を生産するジャパンフルーツ株式会社。宇都宮市にある4.6haのほ場ではぶどうを育てています。
苗を植えてから収穫までの期間が短く、安定した品質のぶどうを栽培できる根域制限栽培を採り入れるほか、作業者の負担を減らすような工夫を凝らしています。社員には、技術・知識向上のためのサポートを行い、20~30代の社員がお互いに意見を交換しながら日々業務に励んでいます。



INFORMATION

ジャパンフルーツ株式会社

親会社は、生産から販売までを一気通貫で行い、儲かる農業の構築をめざす株式会社日本農業。生産子会社の、ジャパンキウイ株式会社とジャパングレープ株式会社、ジャパンストロベリー株式会社が2024年8月に合併し、社名変更された。栃木県ではぶどう、香川県と群馬県ではキウイフルーツ、山梨県ではいちご、茨城県ではなしとももを生産している。ぶどうを栽培している宇都宮市のほ場面積は4.6ha。ぶどうは、株式会社日本農業に卸すほか、ほ場でのぶどう狩りや直売を行う。

本社所在地:宇都宮市戸祭町2638番12
https://nihon-agri.com/company/


ぶどうの早期多収と安定した品質を両立!「根域制限栽培」への挑戦

株式会社日本農業 農業開発事業本部 生産部 ぶどう課 課長 宮本有樹さん

株式会社日本農業農業開発事業本部生産部ぶどう課を統括する宮本さんに伺います。
ジャパンフルーツ株式会社は2024年に3社が合併して設立とのことですが、その経緯を教えてください。


親会社の株式会社日本農業は、「日本の農業で、世界を驚かす」をミッションに掲げる農業ベンチャー企業で、生産から販売までを一気通貫で行う会社です。国内外での大規模園地保有、運営、複数品目に渡る選果場の運営、アジア各国への日本産青果物輸出などを行っています。
その子会社として2021年から2023年にかけてジャパンキウイ株式会社とジャパングレープ株式会社、ジャパンストロベリー株式会社を設立し、2024年に果樹といちご生産の経営資源の集約を図るために3社を合併し、ジャパンフルーツ株式会社がスタートしました。
栃木県ではぶどう、香川県と群馬県ではキウイフルーツ、山梨県ではいちご、茨城県ではなしとももを生産しています。


高品質のぶどうを世界へ!輸出拡大、売上増をめざす

栃木でぶどう生産を始めたのはどんな理由からでしょうか?


当初から輸出を視野に入れていたため、大規模で生産しようという目的をもって、いろいろな自治体の方に声をかけて探していたところ、親身になってくださったのが宇都宮市だったんです。
我々は「根域制限栽培(※)」という特殊な栽培方法を導入しているのですが、宇都宮市にその栽培方法に詳しい方がいらっしゃったというのも決め手になりました。


(※)根域制限栽培

地面に遮根シートを敷き、その上に培土を盛って樹を育成する技術。土量を制限した培地でかん水や施肥による制御を適切に行うことで早期多収を目指す。通常、ぶどうの露地栽培では苗を植えてから本格的な収穫までに4~5年程度かかるが、根域制限栽培では2年目から収穫が可能になる。


日本の果樹は品種改良が進み、栽培作業に手間をかけて高い品質を保ち、国内外から評価されています。高品質のぶどうの輸出拡大や観光農園などで、売り上げを伸ばしていくことを今後やっていきたいと考えています。


2025年からは観光農園がスタート!

観光農園としての取り組みも始まったと伺いました。
実際に運営してみて感じた手応えはいかがでしたか?


2025年に「宇都宮ぶどうの杜」として初めてぶどう狩りを開催したのですが、約3,500人の方が来てくださいました。県外からも多くの方に来園していただき大変嬉しかったです。シャインマスカット以外にも、クイーンニーナやナガノパープルなどの赤系、黒系ぶどうも人気で、おいしいと好評いただきました。


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20~30代のスタッフが活躍する職場。未経験でもチャレンジ可能!

ジャパンフルーツ株式会社で栽培しているぶどうの95%はシャインマスカット

ジャパンフルーツ 株式会社宇都宮事業所では、現在どういう方が働いていらっしゃいますか?


社員の3名は20~30代。そのほかに短期パート社員が2名です。
社員募集で特に農業経験の有無は問わず、責任をもって働いてくださる方ならどなたでもウェルカムです。
1名は地元出身、2名は他県から引っ越してきています。


職種はどういうものがありますか?


基本的には現場の生産スタッフとして働いていただいています。生産スタッフの中に、生産統括という形で栽培スタッフ全員を統括する生産リーダーや、栽培マニュアルや防除暦をつくる技術担当者がいます。
その他、他社のぶどう園地の営農を受託し、そこの園主として派遣されることもあります。


福利厚生が充実!引っ越し費用補助や書籍購入費、研修費用補助なども

社員の給与体系はどのようになっていますか?


経歴に応じて基本給が決まり、半年ごとに評価を行い、昇級機会を設けています。雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金といった社会保険は完備です。
通勤手当と、就職にあたって引っ越しが必要な場合はその費用も会社が補助しています。


研修費用なども会社でサポートするとのことですが、具体的にはどういう補助がありますか?


勉強したいことがあり、書籍が必要なときは相談してくれれば会社負担での購入となります。
また、中型免許などの取得が必要な場合や、外部での有料セミナーを受けるときは、費用の補助があります。


ジャパンフルーツ株式会社は国内各地に拠点をもっていますが、転勤はありますか。


基本的に転勤制度はありません。ただ、本人の希望があれば他拠点や他部署に異動していただくようなことはあるかと思います。実際に、宇都宮の社員の中にも、ぶどうがやりたいという希望を出して異動し、活躍している方がいます。


ぶどう棚の配置や高さを工夫して作業者の負担を軽減。働きやすい環境づくりにも取り組む

ぶどう棚は通常より低く設定し、身体に負担がないように工夫

社員が働きやすくなるような工夫はありますか?


ぶどう棚の高さや並べ方で作業効率があがるようにしています。
まず、直線的に並ぶように設計し、収穫や摘粒(ぶどうの粒を間引く)作業の効率を上げています。また、房の位置を通常よりも低めに設定し、身長170㎝の人で胸の高さにくるようにしています。
高いところに棚があると、首や肩、腰に負担がきてしまうので、その防止です。


生産効率を上げるにはどうしたらいいのか、収量を増やすためにはどういう方法があるのか、ということをスタッフ全員で日々議論していて、改善策をみんなで作り上げていく、いい意味で刺激がある職場です。


トップダウンではなく、社員それぞれが工夫をし、責任をもって作業を行う

現場作業に一貫して責任をもつ

入社後はOJTで仕事を学び、予算管理や工程管理も視野に

入社後はまずOJTで、現場で仕事しながら作業を覚えていきます。
2カ月に1回程度、県内外のぶどう農家に研修という形で視察に行き、そこでもいろいろと学んできてもらっています。
社員には、作業の計画から実行、品質の担保、労働環境での安全への配慮まで現場作業に関わることをすべてやっていただきたいと思っています。
パート社員は、正社員の指示にしたがって管理作業を主に担当いただきます。パートから入った方の正社員登用もあり得ます。


果樹栽培という仕事のなかで、特に魅力を感じる部分や働きやすさはどんなところにありますか?


果樹栽培は、繁忙期はあるものの1年を通してずっと忙しいわけではありません。収穫時期などは頑張って働いて、閑散期にはしっかり休みがとれるというのが魅力ではないでしょうか。
弊社では栽培だけでなく観光などの業務もあるので、そういう仕事をしたい人にもおすすめできます。


責任感を持ってチャレンジする人を歓迎!

これから農業法人で働いてみたいという人は、どんなところに注目して選ぶといいと思いますか?


例えばいずれ独立したいとか、経営を学びたいということであれば、黙々と作業だけをするような農場だと物足りないですよね。
実際にほ場に行ってみて農場のスタッフと話してみるとか、短期のアルバイトやインターンなどで自分の希望にマッチするのかを判断するといいのではないでしょうか。


農業はしっかりと取り組めば、他産業と比べてコストや売上などの改善の余地が大きい分野だと思っています。
異業種から参入された方が、それまでの仕事を通して得た知見を活かすことで、大きく効率や収益が改善する可能性もあります。
やり方次第でよくなっていく、というのがやりがいにつながるのだと思っています。
農業の経験ありなしにかかわらず、チャレンジしていただけるとありがたいですね。

ジャパンフルーツ株式会社では、責任感のある方や、新しいことにチャレンジしたい方であれば活躍できるフィールドがあります。正社員、パートともに募集中ですので、そういった方で農業に興味があれば是非一緒に働きたいです。


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生産リーダーインタビュー 大石紗耶さん

ぶどう課長宮本有樹さんと生産リーダー大石紗耶さん

生産リーダーの大石紗耶さんにお話を伺います。
系列のジャパンベジタブル株式会社から移籍してきたのですよね。


祖父母がメロン農家をやっていたので、いずれは自分も農家になりたいと思っていました。
2023年に大学を卒業して、まずは社会経験を積もうと広島県のぶどう農家で半年間アルバイトをしました。その後、地元の静岡県に戻り、日本農業の子会社でさつまいもを生産・販売するジャパンベジタブル株式会社(※ジャパンフルーツ株式会社の系列会社)で2025年の5月まで働いていました。親会社があり、しっかりした会社だと思ったのが決め手でした。


ぶどう農家になりたいという希望があり、系列会社でぶどうの生産をやっていることを事前に知っていたので、面接時から「いずれ宇都宮に行きたい」という話をしていました。ジャパンフルーツ株式会社に転籍が決まり、宇都宮に引っ越してきたときの転居費用は会社が負担してくれました。


担当業務や勤務時間、休日はどのようになっていますか?


生産リーダーという立場で、担当する園地の予算管理や工程管理をしています。
1日の作業計画を立ててパート社員や派遣社員の方に作業の指示を出し、ほ場回りの管理、壊れた箇所の修理依頼、というのが基本的な業務です。観光農園の開園期間は接客の補助もしていました。

勤務時間は7時から16時まで。そのあと、1日の振り返りがあります。
お休みは基本的に土日と祝日の完全週休2日制です。繁忙期は土日のどちらかは出勤していましたが、閑散期はしっかり休めます。



若い方が多いですね。職場の雰囲気はいかがですか?


みんな明るくて優しいです。お互いのやりたいことを応援しあいながら、みんなで一緒に突き進んでいこうという雰囲気があります。
ぶどうの生育が悪いときは、研究担当の方に状態を伝えてどう対策すればいいのかを相談します。


アルバイトから生産リーダーまでさまざまな立場を経験して、どんな学びがありましたか?


広島でのアルバイトでは指示される側でした。ジャパンベジタブル株式会社に入ってからパート社員に指示を出す側になったことで、両方の立場で考えられるようになりました。

以前は、作業時間を短縮するには?とか、1時間あたり何人でどこまで作業が進められるか、ということとか全然考えてみたことがありませんでした。
そういうところをしっかり考えれば今後の作業計画が立てやすくなりますし、効率性を高めることもできます。


農業は、収穫したときの達成感が大きいですね。それに向けて、いい品質のものをつくる努力が楽しいです。できたぶどうが、贈答品として使われるような高品質なものになったら最高だと思います。


さいごに

ジャパンフルーツ株式会社は、2024年にスタートした会社で、20~30代の社員が働く職場は活気にあふれています。各種免許や有料セミナーの補助、第二外国語学習支援などがあり、社員を大切に育てていこうという姿勢を感じました。正社員は生産リーダーや技術担当として、人を束ねる立場で活躍でき、社内でのステップアップが可能です。

ジャパンフルーツ株式会社で採用している根域制限栽培は、スタートしたばかりの農家でも、早期から収穫でき、安定した品質の果実に育つことが魅力です。
雇用就農の魅力は、目標に合わせて成長できる点にあります。リーダーとしてチームをまとめたい人も、栽培技術を極めたい人も、自分の目標に合った就農先を見つけましょう。


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