![](/upload/Infos/images/img_498_96555f81-4c38-413a-b3a0-87e650374151.jpg)
那須烏山市の概要
![](/upload/InfoContents/images/img_2441_878a34cf-be14-46a2-8990-901e4c3c9abf.jpg)
![](/upload/InfoContents/images/img_2442_e207c411-3fca-4470-815a-683c547825bb.jpg)
那須烏山市は、栃木県東部エリアの政治・経済・行政の中心地。県庁所在地の宇都宮市から車・電車ともに1時間以内でアクセスでき、豊かな自然にも恵まれているため〝ほど良い〟里山暮らしに最適です。
![](/upload/InfoContents/images/img_2444_be7a365b-6d25-49a4-96a1-31f16697a5b6.jpg)
ユネスコ無形文化遺産と国の重要無形民俗文化財に登録されている「烏山の山あげ行事」など、歴史と文化の深さも魅力のひとつです。
那須烏山市の農業
![](/upload/InfoContents/images/img_2448_db51520e-1ddd-4ef5-97a9-90da0a0c5b94.jpg)
寒暖の差は大きいものの、おおむね温暖で生活しやすい地域です。冬の降水量が少ないため積雪もほとんどなく、日照時間が長いので、温暖な環境を好む農作物栽培に適しています。主な農産物はなし、いちご、かぼちゃですが、那珂川や荒川の清流、八溝山系に属する緑豊かな環境から、水稲やそば、トマトなどの園芸作物から畜産までさまざまな農業が行われています。
![](/upload/InfoContents/images/img_2450_8760852a-56bd-4eba-b7ca-9879bf2714b3.jpg)
就農研修制度「南那須農業アカデミー」
那須烏山市では、JAなす南が運営する「南那須農業アカデミー」という就農研修制度を設けています。このアカデミーでは、なし、いちご、 トマ トで新規就農を目指す研修生を募集し、県より認定を受けた「とちぎ農業マイスター」のもとで一年間基礎を学びます。より気軽に地域の農業を知ってもらうために農業体験会も年に数回開催されています。
地域ぐるみのサポートが心強い
「南那須農業アカデミー」では、那須烏山市だけでなく、農業公社・JA・県がともに連携し、研修生が安心して就農できるためのサポート体制が整っています。地域ぐるみでの支援で、就農だけでなく移住・定住などの暮らしの面についても安心して相談できます。
[研修概要]
農業経営・栽培技術の基礎・専門講義、農業経営の現地実習
[募集条件]
新規就農に意欲があり、心身ともに健康な方
那須烏山市・那珂川町内での就農ができる方
年齢はおおむね18歳から
詳細は面談の上、決定
[研修品目]
いちご、なし、トマト
研修先・研修生インタビュー
![](/upload/InfoContents/images/img_0_ed071f72-046b-42c0-add2-b069b98f6702.jpg)
今回お話を伺ったのは、那須烏山市内でいちご農家を営む五十嵐あゆみさんと、研修生の阿久津友美さんです。まだまだ残暑が厳しい9月下旬、いちごの苗の定植に励むお二人にいちご農家の魅力や実情について、お話を伺いました。
いちご農家 五十嵐あゆみさん
![](/upload/InfoContents/images/img_0_3d1aedcd-a5ea-4ccf-b9e6-637c576ee602.jpg)
「南那須農業アカデミー」を通して研修生を受け入れているのが、いちご農家の五十嵐あゆみさんです。パートナーの可行(よしゆき)さんが10年前に実家の農業の後継者となり、現在は可行さんの両親を含めた家族4人で、いちご兼米農家として農業を営んでいます。
収穫までおよそ1年半を要するいちご栽培
![](/upload/InfoContents/images/img_0_bbc0b75c-675d-4d34-bd35-b286978a0336.jpg)
いちご栽培のサイクルは約一年半かかります。数カ月間休眠させた親株を3月後半にプランターに植え、ランナーと呼ばれる細い茎を伸ばしながら、7月くらいまで育てます。その後、伸びたランナーをポットに受けて子株を育て、8月中旬頃にランナーを切って親株から切り離します。9月中旬頃から切り分けた子株の定植をはじめ、11月から5月までのおよそ半年間が収穫時期となります。
![](/upload/InfoContents/images/img_2467_2c434db1-49e8-4516-bfc9-ce913867b494.jpg)
限られた耕作面積でも収穫量が確保できるいちご栽培は、その可愛らしいイメージも相まって、新規就農する上でも人気の作物です。しかし実際には、水やりや畝づくりなどの体力勝負の作業がいくつもあると、あゆみさんは言います。
![](/upload/InfoContents/images/img_0_4a3b991a-5c77-4e28-ac2d-d866c19f888c.jpg)
一番大変なのは、畝づくりの前の地面を湿らせる作業ですね。1棟のハウスにつき午前中2~3時間ほど地面に水をかけ続けるのですが、夏場のハウス内は気温がさらに上昇するため余計に体力を奪われます。
日当たりの良さがいちご栽培に適している
![](/upload/InfoContents/images/img_0_083b2d40-6f9e-4e77-982e-40f75f8b8ac2.jpg)
体力はいるし休みは少ないいちご栽培。収穫時期はおよそ半年で、その期間に一年分の収入を得なければいけません。収穫時期以外にも1年中仕事のない時期はほぼなく、想像以上に手間がかかりますが、那須烏山市の気象条件は、いちご栽培に大きなメリットになるのだそう。
![](/upload/InfoContents/images/img_0_f98ea66d-8625-4b09-995b-014382610402.jpg)
この地域は日照時間が長く、日当たりが重要ないちご栽培には好条件です。周辺には高い建物が少ないので、良い立地にハウスが立てやすいんです。たとえ女性ひとりの就農でも、必要に応じてみんなでサポートできますから大丈夫です。
研修生の阿久津さんに対しては「大変なことも多いけれど元気にやってほしい」と、就農後のメンタル面を気づかいながらも、明るく気合いを入れて日々一緒に学んでいるそうです。
決め手はいちご栽培の収入の良さ
![](/upload/InfoContents/images/img_0_bb34cf38-adc3-4672-b80e-fc4d68a7d84c.jpg)
五十嵐さんのもとで研修をしているのが、阿久津友美さんです。今年の4月から実習をはじめ、一年を通していちご栽培の流れを学んでいます。もともと那須塩原市の出身で実家は水稲農家でしたが、いちご栽培は未経験。就農の前にできるだけ慣れておくため、日々実地での研修に励んでいます。就農の決め手は、以前にJAなす南管内に住んでいたことと、収入の良さとだと阿久津さんは言います。
![](/upload/InfoContents/images/img_0_6d7e160b-625f-40f8-b7d0-1b9c24bddd34.jpg)
いちごは高単価で収入を得やすいという点が魅力だと思っています。子育てしながら農業を始めるので、安定した収入を得ることがまずは大切です。この研修をはじめる前に作業体験会にも参加していて、そこで「いちごならいける」と思ったことも大きかったですね。いちご栽培について何も知らないので、研修でいちから教えてもらえてありがたいです。
![](/upload/InfoContents/images/img_2479_195db0a3-23a1-4491-9896-9decf0078860.jpg)
実地研修は朝8時半から12時まで。9月下旬は定植した苗の水やりのタイミングで、これだけで午前中いっぱい使うこともあるとか。その他にも育苗ハウスの整理や片付けなど、この時期には力のいる作業が多くあると言います。定植を終えると11月からの収穫に向けて、葉かきなどの苗の管理がはじまります。
来年3月の卒業を見据え、阿久津さんはすでに農地の確保を済ませています。いちご農家をやめるという方から、ハウス付きで土地を借りることができたそうです。
全く新規でいちご栽培をするには、土地やハウスはもちろんですが、まずは井戸を掘ることが必須です。「ここがいい」と思っても水がでなければ栽培はできません。
![](/upload/InfoContents/images/img_0_33ba4cbd-cb5d-40d7-b29f-5b115d8954c3.jpg)
元々いちごを育てていた場所をそのまま使えるので、井戸もありますし、その点がとてもラッキーでしたね。
農家の働き手の高齢化や後継者不足などの理由から、農業をやめる人は増えています。日ごろのJAや市との付き合いから地元の情報をいち早く得ることも、阿久津さんのように上手に土地を見つけるための方法と言えそうです。
最後に阿久津さんに将来の目標を伺いました。
![](/upload/InfoContents/images/img_0_3888c5aa-41ee-4ff4-8bbe-5ceacc495524.jpg)
いちごできちんと生計を立てていきたいですね。それと子どもにたくさん、いちごを食べさせてあげたいです!
研修希望生へのメッセージ
![](/upload/InfoContents/images/img_0_abf41c21-1138-46ef-985a-10da52a73ae7.jpg)
つらいこともあると思うけれど、どんなことも楽しんでやって、技術を身に付けてほしいです。研修終了後も行き来はすると思うので、何でも相談してください。
INFORMATION
![](/upload/InfoContents/images/img_0_215d6778-b08f-4b99-a1c5-855e64197c3b.jpg)
【研修先農家】五十嵐可行さん・あゆみさん
那須烏山市で両親と共にいちご15a(ハウス6棟)、水稲約2.7haを栽培。いちご栽培は両親が20年ほど前から取り組み、10年前から可行さん、あゆみさんが合流。可行さんは、とちぎ農業マイスターとして県に認定されている。2023年度からはいちごの品種を全量「とちあいか」に一本化して栽培している。
まとめ
那須烏山市での研修は、座学と現地研修を通して、就農前から就農後まできめ細やかなサポートが受けられるのがポイントです。農業未経験者でも就農に向けて具体的な計画が立てていきやすいことや、頼れるアドバイザーが多いことが印象的でした。中でも「とちあいか」という新品種のいちごは、形・大きさともに良く、病気にも強いため、より安定した収穫が目指せるとか。いちごでの就農がますますしやすくなっているようです!
#事例紹介
引退する農家の事業を受け継ぎ果樹栽培に挑戦!
南那須農業アカデミーで研修し、第三者継承を実現した中村麻衣さんの新規就農事例
農業研修制度については栃木県農業振興公社のワンストップ窓口へ
農地情報
那須烏山市では、「農地を売りたい・貸したい」という人の農地情報をとりまとめ、農地を買いたい・借りたい人に紹介しています。詳しくは下記の、那須烏山市農業委員会までお問い合わせください。
※新規就農者向け農地情報(令和5年10月時点)
【貸したい農地】田:105筆 約11.2ha、畑:40筆 約4.3ha
【売りたい農地】田:50筆 約5.7ha、畑:23筆 約2.7ha
【貸したい・売りたい農地】田:33筆 約3.3ha、畑:28筆 約2.8ha
※「一筆(いっぴつ)の土地」とは、登記された一区画の土地のことです。農地を借りるときは、基本は筆単位になります。
那須烏山市農業委員会(農政課内)
〒321-0595 栃木県那須烏山市大金240番地
e-mail: nohsei@city.nasukarasuyama.lg.jp
TEL:0287-88-7117/FAX:0287-88-0572
空き家情報
緑豊かな〝ほど良い〟里山暮らしをしたい方は、JR烏山線の大金駅、烏山駅を中心に広がる市街地エリアがおすすめ。より自然を満喫したいという人は、市街地を抜けた田園・里山エリアが最適です。
農地付き空き家もありますので、お気軽にお問い合わせください。
相談窓口
就農や研修に関するお問い合わせ、それに伴う移住や暮らしの相談などについては下記の窓口までお問い合わせください。
【新規就農】那須烏山市役所 農政課 農業振興グループ
〒321-0595 栃木県那須烏山市大金240番地
e-mail: nohsei@city.nasukarasuyama.lg.jp
TEL:0287-88-7117/FAX:0287-88-0572
【移住・定住・空き家バンク情報】那須烏山市役所 まちづくり課 定住推進グループ
〒321-0692 栃木県那須烏山市中央1丁目1番1号
e-mail: machizukuri@city.nasukarasuyama.lg.jp
TEL:0287-83-1151/FAX:0287-83-1142