レポート記事

【プロのコツを伝授!?】現役農家さんのいちごの収穫を体験!

9月に「いちご苗の定植」、11月に「いちごの収穫」を行う「JAうつのみやいちご農作業体験会」が2地域、2回に分けて実施されました。今回は、宇都宮市瑞穂野で11月27日(日)に行われた「収穫体験」の様子をお伝えします!



INFORMATION

JAうつのみやイチゴ農作業体験会

第1回:定植体験
①9月10日(土)瑞穂野 ②9月17日(土)豊郷
第2回:収穫体験
①11月27日(日)瑞穂野 ②12月10日(土)豊郷
【内容】農業体験(いちご苗の定植と収穫)を通して農業への理解を深める体験会です。


宇都宮市の現役いちご農家さんのハウスでの体験会


JAうつのみや管内・瑞穂野のいちご農家・鈴木啓介さんのハウス内で9/10に定植、11/27に収穫の体験会が行われました。今回は収穫体験の様子をお伝えします。


農家さんに聞きました!

「就農仲間が増えてくれたら最高!」と話す鈴木啓介さん

鈴木さんは12年前に就農、先にいちご栽培を始めていたご両親と経営を統合して3年前には法人化しました。会社勤めのあと、一人息子ということもあり「継ぐんだろうな」と自然と考えていたそうです。「法人化したほうが求人もスムーズですし、社員を一人雇用しているため、経営もしっかりしようと思いました」と話してくれました。


実際のいちごを見て、触って、収穫して


鈴木さんが体験会を実施するのは今回が初めて。「参加された方が何かをつかんで帰ってもらえればと思っています」と話し、定植体験では苗の見分け方や葉の開き具合、植え方のコツなどを参加者に伝えたそうです。


収穫体験ではいちごの実の採り方、採ってから傷つけないようにするコツ、出荷までの流れを丁寧に教えてくれました。参加者からは、効率的な収穫方法や施肥・害獣対策など具体的な質問が出され、活発な意見交換になりました。

 


まずは体で学ぶ体験を!


鈴木さんからは「体験会の参加者はいちご栽培に興味があると思うので、より具体的なイメージが湧いて、就農につながればいいですね。就農する仲間が増えるとうれしいです!いちご栽培は1年間の作業になるので、大変なこともあります。でも、収穫はほかのものには代えられない喜び。収穫を目指してがんばってもらいたいですね」とメッセージをもらいました。


また、「就農の意思が固まっていなくても、農業の知識が何もなくても、まったく構いません。実際に体験すると何かしら得るものがあると思いますよ」と体験会へのお誘いがありました。

 


参加者に聞きました!

来年4月に就農を目指す参加者に直撃インタビュー!

定植&収穫体験会に参加した、新規就農予定の方にお話をうかがいました。



現在は県外にお住まいですが、配偶者の実家が県内の米農家のため、7月に行われた県の就農相談会に参加しました。実家を継ぐのではなく新規就農を考えて各市町を検討し、就農はJAうつのみやの管内を予定しています。


そもそも農業を志したのは「将来的にはIoT(Internet of things)が進み、農業も変わっていくので、気力のある若いうちに取り組もう」と考えたそうです。


「最初はいちごではない作目も視野に入れていましたが、経営の部分を考えるといちごだなと」。JAうつのみやを選んだのは「新規就農者が一番心配する就農のスタートとゴールの道筋がしっかり示されていたこと、就農後のフォローがあること、助成が充実していること、現在は会社員であるため、研修期間が2年なのは難しく、研修が1年であったことも決め手に」と話してくれました。

 


体験することでイメージが浮かぶ


今回の体験会は、JAうつのみやからの紹介で参加しました。


体験した感想は「農業は経験が大事だとよく聞くので、それは真摯に受け止めました。やはり実際にやらないとイメージがつかない。定植と収穫が同じ農家さんのところで体験できるので、経営も参考にさせてもらえると思いました。定植した苗が実の形になって収穫できたので、びっくりしました。あの苗大丈夫だったのかな?と気になっていた苗が確認できたり、植え方の復習もできたり。


また、作業ではパック詰めが大変という話を聞いていたので、そこをどう効率的に進めるのかを質問できて、非常に勉強になりました。さまざまな情報を得ることができるのもこのような機会ならではですね」。


現職は製造業の仕事をされているということで、その目線から「規格のない自然を相手に、規格同等の量産ができたら魅力的で、将来性があると思います」という話や、さらに「自分と同世代がいずれ、農業をやりたいと思うかもしれない。一緒に働いたり協働できる環境があるのもいいんじゃないかなと考えています」という話も聞けました。

 


農業体験に興味がある人へのメッセージ


「農業体験だけに来るのではなく、栃木県に遊びに来る感覚でもいいのではないでしょうか。ラーメンを食べに来る、温泉に入りに来る、ついでに農業体験をする……でいいのだと思います。また、実際に自分が「これをやりたい」と思う2年前に体験するとさらにいいですね。就農前の1年がもっと濃くなって準備ができます。思ったら早いほうがいいお金を貯めることも大切ですし」と笑いながら話してくれました。


今回は、具体的な就農予定のある方がインタビューに答えてくれました。将来の展望、経営への確かな目線、ワクワクするような希望など、多くの人に農業の新しい未来図を予想させてくれるお話が聞けました。

 


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気軽に体験会にトライを!


体験会中、JAうつのみやの担当者から「気軽に体験会にトライしてほしいです。収穫体験は、いちご狩りとは違うということがわかるだけでも意味があると思います。頭で考えるだけではない、体を動かす農業の現場のイメージをぜひつかんでみてください」と呼びかけがありました。


就農する、作目を選ぶ、地域のイメージをつかむ…さまざまなことを体で学べる体験会。まだまだ、フワッとした将来設計の方でも大丈夫。次はあなたが農業体験をしませんか?

 



栃木県での体験会へ参加するには?


栃木県内では、様々な品目で農業体験会を開催しています。品目がまだ決まっていない方もまずは体験!

気軽に参加してみましょう。


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